古布 麻 木綿 刺子 野良着 cotton sashiko noragi Japanese antique textile
2014年 03月 31日
岩手の麻地型染め布です。麻コレクションの中でも他の追従を許さぬ得意分野です。大麻布に藍浸け染めで型染めしています。かなりごわごわした手触りです。
用途は、主に野良着、風呂敷、馬描けなどです。長い年月の使用がないと柔らかくならないので、使い始めは、何に使用してもかなりの硬質感です。しかし、永年の伝承なのか、かなり木綿が全国的になってもごわごわの麻がこの地域の主な衣料、包み布等でした。シンプルな型染めは、大柄物と単純な小紋があります。たぶん仙台あたりの「常盤」紺型を使用した藍染めです。使うほどに心地よい風合いが出てきます。庶民麻野良着は、究極の風合い染織です。幕末あたりの古い物は、野良着よりも武家物の形態が少し残っています。鎧下などの名残でしょうか。