古布 木綿 襤褸 つぎはぎ絣 Japanese Antique Textile Boro
2015年 02月 25日
稀に西日本の「はぎとうじん」のスタイルを模した つぎはぎ着物が存在します
絣のパーツを精査すると 使用された絣は、全て横手絣とおもわれます。
このアイテムは、完全に「晴れの日」のアイテムで、当然裏地は、縹色の藍染で統一されていると思ってますが。 今夕に裏地を精査します。
少しづつ集めた同時代の絣木綿布を美しくはぎ合せて 1枚のきものに仕立て上げたアイテムです。
多少アシメトリーなのが面白さです。
秋田山間部の木綿素材を使って、九州伝統の意匠の継ぎ接ぎ「晴れ着」を仕上げるのが 製作者の背
景から絞り出された感覚そのものです。
同時期に秋田地方では、腰部分で上下を絞りと絣で分ける仕様が 物足りぬ時代から物あふれる時代にいたるまで変わらぬお好みのようです。
このアイテムは、秋田地方の横手絣木綿を使用しましたが、(秋田に隣接した)岩手地域で製作された為 秋田好みのこだわりが無く、製作者の背景にある九州意匠で製作された希な例です。
ではまた
1.8TUD