古布のご紹介


by saiyuu2
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古布 木綿 刺し子 襤褸1 Japanese Antique Textile Sashiko Boro

おはよございます 東北刺し子襤褸です。 4.5-3m
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縫い子は、ほどよく働いた刺し子布の端切れを数々継ぎ合わせて羽織を作り上げました。

江戸期東北のこの地域の単調な刺し子布を心地よく継ぎ合わせて「襤褸」意匠を目的としてこのアイテムは仕上げられました。

刺し子の縫い目は、よく見ると整然とした刺し子の線ではなく、まだまだ粗さが目立ちます。

木綿布が一般大衆にとってまだまだ「お大事な品」だった時代には、縫い子のおなごしたちが刺し子する機会も少なかったようです。

単調な線による刺し子は、ただただ一直線のラインの集合体で構成されました。


----------オリジナル意匠の刺し子が残存していますので明日にでも御紹介いたしますが、
ラインで意味ある紋様を構成することもなく 極めて撚りの緩く太い藍染木綿糸で横一直線に刺されています。
形も江戸期の羽織の形式をそのまんま踏襲しています。労働時、このフォルムの使用感のめんどくささにまだ気が付かない時代です。
下級武士の使用であればこそ この形がゆるゆると遺されたと思います。---------

そして その形だけを見習ってオファーした注文主の希望に従って 縫い子は、刺し子端切れを継ぎ接ぎしてその形だけを見習って見映えよく仕上げました。
撚りの緩い藍染木綿糸や、裏側に縫い付けられたイシキ当ての藍染木綿布に江戸期に揃えられた「布材の形」を少しの違和感もなく感じます.


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さける事のできない 労働による布の摩滅を補修する為に施されていく継ぎ接ぎが襤褸野良着の形ですが、自身の心体力によってその摩滅を最小限にとどめたいと努力した「気概」から生まれたアイテムには、良き心使いの痕がその摩滅に遺されます。
彼等の身分があらゆる物に不自由した時代に継続された心地よき心体力の痕跡が美しき襤褸となって遺されました。
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このアイテムは、摩耗しきった布からかろうじて使えるところを取り出してそのハギレによって意匠構成された 最初からの継ぎ接ぎの完成形です。
このアイテムには、家族が奢侈に傾倒するのをいましめる象徴的なアイテムであったと言う伝承が有ります。このアイテムは、縮緬振袖等当時の華美な意匠アイテムと共に唯一木綿物として蔵に遺されました。

当初から目的を持って製作された 希少「襤褸」です。

ではまた
by saiyuu2 | 2016-02-01 04:41 | Comments(0)