古布 木綿 刺し子 Japanese Antique Textile Sashiko
2016年 10月 12日
M氏がこれを入手されたときは、かなりの歓びが有ったと文章にみることができます。
青森地域某氏のコレクションの中には、このタイプの襤褸が刺し子の範疇にもっと数あるような気がしましたが、意外と集められた地域が違うのか 残されたアイテムは、少ないようです。
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弘前あたりは、もともとの城下町でしっかりした経済的基盤が江戸期以降も近代まで続いていたようで 遺された刺し子の形態にその背景を見ることができるようです。
そこには、秋田で花開いた木綿藍染浅舞絞りを基本布にくろ色糸と白色糸で刺された二種類のアイテム群が有ります。当時の若い衆が祭事の時にも「晴れの日」の労働着として着用されたようです。
その昔には、かなりの数量を見ましたが、近年では、稀です。青森某氏のコレクションにはかなりの数量が遺されたことが小資料に掲載されていました。経済的な繁栄を背景としたこういう衣料は、必然的に遺されたようです。他にも同じような地域は、幾つかあります。
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この刺し子着のように白い糸で刺し子されたアイテムは、弘前の東部当たりの地域で幾つかの採集品に出くわしたことが有ります。昨日も申しましたが 襤褸に強い関心がないことは今よりもさらに強く、記憶には ありますが当時は収集の対象ではありませんでした。
しかしながら、摺り込みによって記憶にある物は、3点ありました。今の時代にかなりマッチしたアイテムでしたので近年トアル小画像を見て「あ、こんなとこにあったか」と直ぐに確信できました。
明日に続きます それでは