古布 木綿 刺し子 Japanese Antique Textile Sashiko
2016年 10月 14日
青森は、明治から大正期にかけ 生業としての刺し子者の存在を見ます。
桁違いのバランス感覚で曲がりくねる柔らかい布地に規律正しく刺し子されています。
そして、出来上がりに当時の「有り難い」文様を気持ちよく見ることができます。
そのアイテムは、数百枚の青森刺し子に1点の割合で存在しましたが、現代では全く見ることなく先のコレクター様小冊子にも僅か数点の掲載を見ただけでした。
時代が変われば、「ありがたみ」もだんだん薄れてくるようで 手業を駆使した一点の存在は忘れ去られてしまいました。
そしてその「ありがたみ」の端くれでもご存知な人達に細々と伝承されているのが現状です。
しかし、このIT万能の時代に刺し子界の片隅にあったアイテムに襤褸という形で
また日の目を見ることは、形はどうあれ その昔の手わざ者の技術を芸術物鑑賞の世界で評価されることは その影響が次の世代に遺されて意義のあることと存じます。
青森刺し子は、これらを大きな体制と捉えてもその前時代の苦しい時代の伝承が有ってのことと存じます。
それはまた 画像がそろい次第 それでは