古布のご紹介


by saiyuu2
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<   2014年 10月 ( 6 )   > この月の画像一覧

こんばんは 北方の靭皮繊維 希少織です。
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これは、東北地方で採集された 明治期の 植物繊維 希少織です。

たぶん自家用的な蚊帳に使用されていました。
スレードは、あるがままの糸味で遺された麻糸と楮糸、所々に科糸を混ぜて麻と楮をランダムに織っています。全て山野から頂くことができるものを材料としています。

拡大して再検すると誠に荒々しい撚り方です。
糸を紡ぐ時から さわった繊維の硬さを感じます。糸を績む指先にかける力は、尋常でなかったでしょう。それでも与えられた材料で糸を仕上げます。
上布などの高級商品では、根を詰めて作業してもオボケ一杯分を仕上げるには、幾日も掛かりました。着物に仕上げる量としても半年くらいを必要とされました。
この蚊帳にそんなに時間はかけられません、とりあえず巨大な反物を作り、急ぎ「蚊帳」の製作に入りました。

拡大画像を見ることで織の工程をつぶさに読み取ることができます。
横糸にかなりの蛇行がみられます。縦糸の寸断を「あられ」のごとき結び玉でカバーし、気分の良いスレードをしようした時間帯のエリアでは、「紗」のような繊細感も偶然に表れています。
「何時間も、ただ糸を打ち込む」この繰り返しが毎日の決まり事ですが、気づかぬうちに心の移ろいは、織の表状に現れます。

そこが商品でないことのお手軽感で 面白さです。

材料足りなければ縦糸のあまり分を横糸に使用します。
それでも、全体の見栄えは、かなり整っています。一生懸命な気持が出ています。


これが日本の「地産地消」 無駄なく自然から採集した原材料をつかいきる、もちろん 
そこには、無駄な労働力など有りません。 これが唯一織者に与えられた決まり事です。

現代では、拡大でそれのすべてを見ることができます。
当時は、決して感じることのなかった 癒しを 自然布の織に見出すことのできる、
        ナチュラル レアー テキスタイル です。

江戸、明治期の希少織は、自然繊維の良い組合せに心地よき表情が有ります。随時ご紹介します

ではまた
by saiyuu2 | 2014-10-28 17:33 | Comments(0)
おはようございます 庄内刺し子です
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ここから内側です。
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明治末頃の刺し子です。刺し子にも「晴れ」の日のアイテム,「け」の日のアイテムは有ります。

この刺し子は、「晴れ」の日のアイテムです。その為の条件は揃っています。
表側を見ると藍染め布と絣布が使用されています。女性ものなので華奢な白糸を使い か細い線で
階段刺しを表現しています。階段イコール 折り目 節目と意味づけたのでしょうか。

もともとハレとは、折り目・節目を示すようですから このへんがほど良いようです。

内側を見ると 木綿布がつぎはぎされています。一般に広まってきた紡績布とヒト時代前の手紡ぎ布が同席しています。 この混成された状態が、刺し子本来の布使いと思います。

一方、表も裏も同じ木綿布でオリジナルに作成された刺し子は、たぶん裕福なお家の嫁入り道具の一つだったと思います。それも熟練者の製作によるものでしょう、そして「けの日」用です。 古いものほどそれは、顕著です。

頑丈でプロテクター感のある「けの日」の時代刺し子は、数少ないですが、「晴れの日」の遺されたアイテムはさらに少ないです。

ではまた
by saiyuu2 | 2014-10-25 10:10 | Comments(0)
おはようございます 紙子の夜着です。
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三番目の画像は、 明治頃の岩手県の藍染麻夜着です。

紙子の夜着は、九州 八代あたりのアイテムです。麻の夜着は、岩手県下のアイテムです、 生産地も使用地もかなり隔たりが有ります。

それでも明治時代、いずこもお好みは同じようで 似通ったモチーフを取り上げたようです。
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拡大で表面を見ると藍色の染料は、味のある時代絵の具のようです。

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もまれた紙に擦り込まれた藍の染料は、染められた布とまったく異なった表情をみせます。

手漉き和紙の「表情」がよく出ています。 基本的に材料は、どちらも自然の植物繊維ですが、
植物繊維をルーツとして それぞれの地域の工夫が 漉き込みと織り込みの「表情」を生み出しました。



東北地方では 幾つかの地域でさまざまな工夫による「表情]の遺された 植物染織遺産があります。

それは、全てがメジャーなアイテムでなく、その土地で生活に必要なだけが製作されました。 
他地域への移出品ではありませんでした。

その時代、そのタイミングでしか存在しえなかったアイテムがありました。

希少な「オンリーワン」アイテムは、 東北地方のいくつかの地域で、人々の創意工夫によって生み出されました。生活に役立つそれらは、彼らにとって大変貴重なアイテムでした。 与えられた素材を余すことなく使いきりました。

しかし、時は移り その存在の希少性は気づかれることがなく、 次の世代の人々に受けつがれることは稀でした。

さらに人々が価値に気付いたアイテムは、一瞬にして散逸してしまいました。

物心両面で豊な土地に 運よくひっそりと遺されたケースは、「質素倹約」の精神と共にありました。
  

動乱の江戸末から激動の昭和初期の日本, 東北地方の希少染織事情など 随時 ご紹介いたしましょう。

ではまた
by saiyuu2 | 2014-10-22 10:10 | Comments(0)
おはようございます 庄内 刺し子 夜着です。
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撚りの緩い白糸でチェーンステッチです。 熟達者による 刺し子でしょうが、庄内での絵画刺し子は、決まってチェーンステッチです。 
アイヌ民族の切伏せ上の チェーンステッチとの関係は、わかりません。

筒描き染めなら あっという間の仕事かもしれませんが 刺し子でチャレンジしたようです。

刺し子がお好みの注文主です。
by saiyuu2 | 2014-10-20 08:10 | Comments(0)
おはようございます 庄内 刺し子暖簾です。
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ここから 裏面です。よくみないとどちらが表かわかりません。
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表面は、チェーンステッチで、裏面は、このような刺し子ラインです。
裏面の刺し方が、絵画を表すラインとしては、 簡単でラインが綺麗に表現できると思いますが。
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表面は、チェーンステッチで表現されています。
刺し子者の意図した刺し子による絵画はこちらです。しかし、裏面も僅かにラインは乱れていますが少し整えれば 面白い表情が有ります。

使用目的を考えれば、横を通るにしても布が纏わりついてきます。
先のとがったものなどは、引っかかりそうです。

刺し子者は、仕事着に飽き足らず暖簾にも表現を求めました。
白糸で刺して後で洗濯の際 藍で染まったのでしょうか、それとも浅黄染糸がさめたのでしょうか、刺糸自体には 微妙なグラデーションがあります。


江戸期から大正頃にかけて 暖簾は庄内で「ここ一番」の表現アイテムですから、
「ほかの家は、みんな染物を飾っているのに・・・」当時の人たちにとって、とても表に出したくないような 「飾れない異端アイテム」だったかもしれません。   

しかし、今日
微妙なFolkyラインによる藍の濃淡画の出現は、「隠された庄内民衆アート」として貴重です。


筒描きのほうが、残存数は圧倒的に多いです。しかし、庄内ではこういう素朴なラインも残されています。

明日に、続きます。

追伸、この場合、円は完全な円でないのです。 円のように表現することが重要です。完璧な円に重要な面白味は、存在しません。
by saiyuu2 | 2014-10-19 10:10 | Comments(0)
こんばんは PC変更に時間がかかりました
庄内刺し子 小物です。
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カキノハナ刺し子の子供用たびです。 かわいらしく、おしゃれなものを欲する親心です。
かの地では、こういう形がベストの装飾方法の一つでした。
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こんなところにも、例のそろばん玉さしは、有ります。
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この裂織の断片がまさに役に立っています。たぶんこのなかには一生懸命に働いた証があると思います。役に立たぬものなど 何一つありません
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濃い藍染木綿地に白木綿地 そのなかに 薄藍染の刺し子は、美しく 目にも心地よいです。

足袋、アクド掛け、ほかの部位等に使用された刺し子、このころは補強と装飾のためにも大いに役立ちました。   ではまた

追伸  新しい画像処理技術、覚えれば やはり動きは早いです。撮影が今後の課題です。
by saiyuu2 | 2014-10-12 17:20 | Comments(0)