古布のご紹介


by saiyuu2
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<   2014年 11月 ( 6 )   > この月の画像一覧

おはようございます 紙縒りアイテムです
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上の部分画像は、着物ならば衿の部分です。細い木綿布と麻糸で端を補強しています。明らかに縫製仕様が野良着と違います。
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上の画像は、左袖前面です。
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胴体部と袖の間に木綿刺し子布が有ります。
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ここまで袖部分です。木綿布と小さい袖をつなぐところをかなり麻糸で頑丈に縫っています。

ここからは、内側の画像です。
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ここから 袖の内側です。
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ここから、表側の拡大図です。
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東北地方で採集された、紙縒り鎧下です。この硬質感が、戦場で役に立つと思われたのでしょうが、このアイテム以外、このタイプの作例は、知りません。

経糸に、麻を使い 緯糸に紙縒りを使っています。紙縒りは、藍染め反故紙と染めてないものを交互に織り込み 簡素な文様を表しています。
農作業の為の藍染め加工は必要ないので、袖と裾に藍染め紙縒りは織り込まれていません。

多く目にしてきた鎧帷子、ほかの絹、木綿の鎧下と違って、その地で入手可能な素材で製作されました。誰が着たものか わかりませんが、実践にしろ訓練にしろ繰り返し使用されています。

容易に入手できる素材だけで、用途に適したものを製作するには その地に根差した知恵と工夫が大変重要です。
強く根付いた知恵は、次の世代にも形を変えて伝えられました。
後の世には、野良着などの仕事着が数多く作り出されることとなります。そして、近隣にも知恵は、伝搬していきました。

必要に迫られた衣料は、その地で容易に入手できる素材あればこそ発展していくものです。 

そして、「大自然から繰り返し頂ける素材」が最も重要となることは言うまでもありません。

ユネスコが「和紙 日本の手漉(てすき)和紙技術」を無形文化遺産に登録することを決めました。

いずれ、紙縒り-Paperを含めて 日本時代染織遺産(希少織の分野)をお願いしたいものです。

ではまた                             6.5thusd
by saiyuu2 | 2014-11-28 04:32 | Comments(0)
おはようございます 椿つながりで 二枚折屏風を
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英一蝶の前半生頃の 狩野派門下時期の製作です。

K氏が、「室町屏風見たやね」と言われていたこと今でも覚えています。

詳しくは、京博 出版の「学叢」No.10をご覧ください。

椿の花の動きと言うか、うまく表現できませんが、ともかく椿の朱色が際立って美しく 活き活きしている感じが とても「いい感じ」です。


でき上がった作品は、色々な情報や流行を受けて 作品の見方は絶えず変化します。

しかし、作者の内にふつふつと潜む創作意欲こそが、見る側の感動を素早く、いつまでも引き出しているようです。
色んな立ち位置で 確立された御用絵師であろうと、一門の端くれであろうと、ただ一つの一人のための作品であろうと その創作意欲は、必ず仕上がりに現れます。


同じ気持ちを蓄えた人には、良い作品からのあふれ出るような心意気を感じられるはずです。

それは、どこに潜んでいようと

ではまた
by saiyuu2 | 2014-11-25 09:40 | Comments(0)
おはようございます 今日は、杉戸絵です 
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杉戸絵の拡大をいろいろと写してみました。
細部にわたって 画像を見ると 江戸初期の雰囲気をうまく復興しています。

やはり良いお手本があってこそ次への伝承も可能です。
その上に創造的な創作意欲が加わることで良き感動は、引き出されます。

活動のシーンは、様々ですが 創作をうまく楽むことが重要です。

ではまた
by saiyuu2 | 2014-11-24 04:05 | Comments(0)
おはようございます 東北の裂織です

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これは、木綿、紙縒りと梶(楮)の交じり織による 裂き織です。野にある梶を経糸とし緯糸のために裂き木綿布と紙縒りが交互に織り込まれています。東北の一部地域でしか採集されなかった大変希少な存在です。
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かなり硬質感のある仕事着です。通常よく見る裂き織は、日本国じゅう どこのアイテムを見ても木綿糸を経糸に、細い裂き布を緯糸に織り上げられる布が一般的です。

九州地域の一部でも木綿糸 裂き布 紙縒りによる裂き織仕事着は、以前散見されました。
他にも木綿糸や麻糸と紙縒り糸の交じり織などもいくつかの地方で、名のあるもでは、ありませんが定型のアイテムが有ります。 経糸の使い方によって時代判別ができます。

木綿糸の普及によって 裂織りアイテムも多く残されることとなりました。

あるがままの素材のみによるこの布の製作には、その当時かなりのご苦労があったと思います。

それでも 他により良き代替品が手に入るわけもない土地では細々と与えられた素材を何とか活用し辛抱していたことでしょう。
その数は、名のある特産織に比べて圧倒的に少なく、乏しい量の原材料でなんとか形のあるものとしました。
このアイテムの近隣地域でもかつては、相応の数量を採集できるよく似たアイテムはありましたから、技法の伝搬がこのアイテム生み出しました。

東北地域では、かつて限定地域でこのような希少織を採集する事ができました。
しかし このアイテムとて 採集地域の情報を知り、比べられるアイテムの存在を実地に確認すればこそ、判断は可能です。

このアイテムよりもさらに希少なアイテムの採集には、長年のフィールドワークによる判断が大変重要でした。     

ではまた
by saiyuu2 | 2014-11-18 04:18 | Comments(0)
おはようございます 庄内刺し子穀物袋です。
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穀物袋の刺し子です。 モチーフは、遊佐刺し子の文様に似ています.

穀物袋は、色んな素材で そのお蔵の中でも飛び切りの断片が使用されます。
当時のことですから当然のごとく身近な素材が特徴的にしようされています。
今回は、画像まにあいませんでしたが、武家の皮革を素材としたアイテムも存在します。

そして 祭儀的に 使用される為か かなり 色の構成 素材統一感が重視されます。
麻素材使用なら袋全体が麻素材、木綿 他 絹素材等も同様な場合が殆どです。

表面上に麻 木綿または、絹とか 素材を混成させたアイテムは、いままで例を見ません。つぎはぎされる布地もたいていの場合、同時期のアイテムで構成に治まりが有ります。
神仏に祈りをささげる際には、それなりに気を遣う事がふさわしいようです。

このアイテムの場合は、刺し子が身近な土地で 刺し子の主たる使用目的は「けの日」のアイテムですが、
ご覧の刺し子は、「晴れの日」に脇役として参加する文様です。しかし、つかのまの表舞台を与えようとする「民衆のこころ」がこのアイテムを存在を可能にしました。

オリジナル刺し子で仕上がっているアイテムは、他に例を見ません。精査すると 同時につけられた麻紐のみ劣化が 進んでいるようにみられます。木綿刺し子部分は、よほど気を付けて洗い、干したことでしょう。こうやって 民衆の「大切なもの」は、次世代へと伝えられます。
by saiyuu2 | 2014-11-15 04:37 | Comments(0)
おはようございます 今日は、大つづれです。
 
かつて東北のある地域では、画像のような野良着を大つづれと呼んだそうです。

後世に作られた言葉であることも否定はできませんが。

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色んな部分のしつけ糸、端を止めるための糸に藤蔓表皮の繊維を使用しています。 自然から頂ける繊維を余すところなく 昔からの風習に従って 糸づかいをしています。
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はみ出した藤の糸です。
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上は、こよりの紙片をとらえた画像です。

この野良着は、糸状の藤蔓表皮を芯にして反故紙を巻き付けた緯糸を使用し、縦糸は、藤糸を使っています。当時の人たちは、その土地ならではの自然材料を 必要なだけ採集し 生活に役立てました。 近隣への移出の形跡は確認できません。

今となっては、希少な自然織遺産です。
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最終画像は、前コレクター様の覚えです。

いかにも強靭なようすの 野良着です この辺りでは 鮭の遡上があり 川では、両脇に鮭をはさみ
今一度捕獲を試みます。 跳ねる鮭を離さぬことが最も重要な条件でした。

硬く、軽くて丈夫なことがこの仕事着には必要でした。

見映えの藍染めは、自然藍独特の香りが感じられません。

色んな条件の重なりがその地方独特の「なさねばならぬ」ことに応じた 「野良着」をうみだしました。

これらは、すべて生活の求めに応じた 地産地消の「rare textile 」です。

労働のための衣類は、消耗が激しいもの 手軽な素材を使用したものなど いずれにせよ役目が終われば

保存のためのスペースなどあるわけもなく、今となっては、忘れ去られた存在となってしまいました。

ひとつひとつ、実写画像にて 古き良き希少織物 ご覧いただけたらと存じます。
by saiyuu2 | 2014-11-12 04:23 | Comments(0)