古布のご紹介


by saiyuu2

<   2015年 05月 ( 15 )   > この月の画像一覧

おはようございます 靭皮繊維等の粗撮りと拡大画像です。
c0325097_13302831.jpg

c0325097_13303753.jpg
c0325097_13305251.jpg

粗く手で紡がれた絹糸を 現代では判断できない 絹を硬質にし、たぶん防虫効果もある植物素材で固められています。かなりのバリバリ感です。

ここから下は、藤繊維と こより、木綿、麻などそれぞれとのコンビネーションアイテムの粗撮りとその拡大画像です。
c0325097_13311657.jpg
c0325097_13313362.jpg
c0325097_13315491.jpg
c0325097_1332886.jpg
c0325097_13322331.jpg
c0325097_13325022.jpg
c0325097_13341758.jpg
c0325097_1334298.jpg


これらは、使用頻度によって 見た目はかなりの変化があります。

美しく働いた痕跡にこそ その証は残されています。
c0325097_1433819.jpg



善き仕事の良き使用感は、継続によって遺されたFolkyな芸術痕跡としてアイテムに美しく残ります。
c0325097_1441225.jpg


ではまた
by saiyuu2 | 2015-05-30 04:08 | Comments(0)
おはようございます 紙縒りの粗撮りと拡大画像です。 紙縒りを中心としたアイテムの予告編です
c0325097_1253183.jpg
c0325097_12532878.jpg
c0325097_12533731.jpg

これは、紙縒り編み 長物飾り縄です。
c0325097_12534865.jpg



これは、袋 紙縒り編み 銭袋です。
c0325097_12553198.jpg
c0325097_1255553.jpg
c0325097_12561170.jpg
c0325097_12562977.jpg
c0325097_12564822.jpg
c0325097_1257312.jpg

軽く強靭、手触りも良きアイテムです。上記二品とも同じ地域の採集です。


c0325097_1305222.jpg
c0325097_131487.jpg

これは、既にご紹介済み紙縒り鎧下アイテムの拡大画像です。

以下3点拡大画像もすでにご紹介済みアイテムです。
c0325097_134379.jpg
c0325097_1345095.jpg
c0325097_135616.jpg

これらは、ブログでご紹介済みの木綿裂布糸と紙縒り糸、梶糸の交織の拡大です。

c0325097_1353223.jpg

c0325097_13114630.jpg

上記は、紙縒り糸と麻糸の撚糸の汗はじき 編み物です。
c0325097_13142337.jpg
c0325097_13144160.jpg
c0325097_13145914.jpg
c0325097_13151899.jpg

同じく ご紹介済みの紙縒り、梶糸の交織です。

ここからは、新顔の予告編です。
c0325097_1317559.jpg
c0325097_131893.jpg
c0325097_13182646.jpg
c0325097_13184453.jpg
c0325097_13191069.jpg
c0325097_13192635.jpg

精査したうえでご紹介いたしますが、松図筒描きは、麻糸と紙縒り糸で織られた布です。

その次の泥染のような羽織は緯糸に紙縒りが使用されています。美濃あたりの採集です。
東北のアイテムと比較すると織も染も完成されていて、かえってFolky度が足りません。

ではまた
by saiyuu2 | 2015-05-29 04:08 | Comments(0)
おはようございます 丹波布 再びです
c0325097_7133436.jpg
c0325097_7134547.jpg
c0325097_7135928.jpg
c0325097_7142449.jpg
c0325097_7144031.jpg
c0325097_7145718.jpg
c0325097_7151940.jpg
c0325097_7153232.jpg
c0325097_7154489.jpg
c0325097_7155321.jpg
c0325097_716268.jpg


丹波布は、日本のFolkyな染織で最も有名なアイテムの一つです。

このアイテムは、オリジナルの夜着です。ほとんど使用した形跡が有りません 

現代に作られたアイテムと見間違えそうなくらい綺麗です。しかし、現在のアイテムと比較すると多くの違いを発見します。

それが、江戸アイテムと現代人製作アイテムの違い 一言でいうとJapanese Folky加減のちがいです。
手で紡がれた 柔らかな木綿 植物染料で染められた糸 この癒されるような感触は、手にも目にも
「いい感じ」です。
このいいかんじのおかげで 良い消費地には 多くの遺産が今もどこかに遺されています。

拡大画像で見ると 先日 ご紹介した起毛木綿に似た 緩やかな感触がみてとれます。

昔に苦労して求められた 織の感触は、物の限られた時代の努力の成果でしょう。

日本のFolky 染織には、足りぬところから何とかひねり出す工夫が有りました。

ではまた

色んな所にそれらは、希少織として点在していました。
by saiyuu2 | 2015-05-28 07:57 | Comments(0)
おはようございます 今日も刺し子です
c0325097_7463098.jpg
c0325097_7465697.jpg
c0325097_7471281.jpg
c0325097_7472418.jpg
c0325097_747344.jpg
c0325097_7474460.jpg
c0325097_7475712.jpg
c0325097_7481567.jpg
c0325097_7522349.jpg
c0325097_7523714.jpg


ここから内側です
c0325097_7532255.jpg

c0325097_754072.jpg
c0325097_7541364.jpg
c0325097_7542471.jpg
c0325097_7544920.jpg
c0325097_755660.jpg
c0325097_7551911.jpg
c0325097_7553248.jpg
c0325097_7565379.jpg
c0325097_7571624.jpg
c0325097_7572914.jpg
c0325097_7574546.jpg
c0325097_758033.jpg
c0325097_7592011.jpg
c0325097_7593187.jpg


この刺し子は、上から5番目の画像を注意深く見ていただけるとわかるように右後ろ身ごろは、右端上部から、左後ろ身ごろは左端上部から刺し子が始まっています。
この地域周辺独特と思われる、四角雷紋刺し子による構成です。肩あたりの地なしに鋸歯刺し子文様は、幾分他の地域の影響が有ります。

内側を細部にわたってみると色んな種類の藍木綿無地や木綿手ぬぐいの断片などの使用が見られます。
表側が、美しく整った刺し子でも この地では、裏地に遺された様々な木綿布がしようされました。

この時代は、裏表ともに新しい同じ布を使えることがまだまだ贅沢なことだったのかもしれません。


            ・・・・・・・

5月26日ブログのような両面が古手(中古)木綿でない刺し子は、非常に稀です。
その為、労働着と言えどもハイカラなポケット状の細工が遠慮した大きさで内側につけられています。当時の下っ端の労働者の着衣にはまったくポケット状の物は、ありません。
そして、刺し子の糸は汚れをきずかってか最初から柿渋などで地味な薄茶色に染められています。
裕福な土地で完成度の高い布・糸を使っての刺し子着は、構成を考えて布・糸を選ぶことができたようです。
刺し子の文様も大変構成力を必要とした直線的刺しによる全体小文様表現ですから、熟練刺し子職人の手になるものでしょう。お好みは、日本海側アイテムだからちょっと渋めですが。

            ・・・・・・・


話を今日の刺し子に戻しますが、これは、庄内地域の色濃い地域伝承刺し子ではなく北前船による上方スタイルの刺し子の影響が反映されています。
横のスリット・肩の杉綾風地なし等 庄内と異なる上方スタイルを見様見真似で取り入れているようです。
いずれにしても各地・時代の風習「枠」を重んじたアイテムもあれば、初めて見たものでも積極的に取り入れたアイテムも 現在には、「変化もの」となって遺されています。

まだしも身分制度の余韻が感じられる中、着衣は身分表現の重要なポイントでしたが、一つの固定観念に縛られなかった人たちの「自由な変化」を求めて、人目を気にせず楽しんだ人たちによってこれは遺された 
              
            日本染織遺産です。              


ではまた
by saiyuu2 | 2015-05-27 04:42 | Comments(0)
おはようございます 今日は、刺し子です
c0325097_7595811.jpg
c0325097_801635.jpg
c0325097_921883.jpg
c0325097_9212995.jpg
c0325097_9215489.jpg
c0325097_9222839.jpg
c0325097_9253094.jpg



ここから内側です。
c0325097_9292369.jpg

c0325097_9345648.jpg
c0325097_935817.jpg

c0325097_9384194.jpg


c0325097_9353078.jpg
c0325097_935444.jpg
c0325097_9355650.jpg


これは、海辺で仕事に携わる 人々の着たものです。 一般的に「ドンザ」と言われルようです。
採集地では「長着」と呼ばれてました。昨日のアイテムと地域は異なります。

地域が異なれば 形はもちろん 刺し子の糸の数 布の拘りも違います。

今回の場合 明治頃のぼうせき糸で織られた布に薄茶色染の撚りのあるwスレードを使いさしこされています。
伊達着風な着こなしをするアイテムでしょうが、このアイテムはシングルスレードにこだわっていません。
精査すると 縦、横、ななめ、に刺し子されているのが判ります。

Wスレードで全体に整えられた文様を仕上げるには、単純な直線刺しよりかなりの技術を必要とし それを生業とした職人の手によるアイテムと考えられます。

着用して直接作業にかかわった痕跡はほとんど
観られません これが「少し偉いさん」が着た刺し子の一例です。
刺し子数百着に一つのアイテムです。

お隣の地域では、作行・風習は少し違うようです。それは いずれまた、例をあげてご紹介いたしましょう。


ではまた
by saiyuu2 | 2015-05-26 04:38 | Comments(0)
おはようございます 今日は、秋田刺し子です
c0325097_1592979.jpg

c0325097_1594359.jpg
c0325097_1595933.jpg
c0325097_15101326.jpg
c0325097_15102572.jpg
c0325097_15104725.jpg
c0325097_1510582.jpg
c0325097_15111080.jpg
c0325097_15112855.jpg
c0325097_15114549.jpg
c0325097_151156100.jpg
c0325097_15125614.jpg
c0325097_1513569.jpg

ミシンで縫われた刺し子です。他の刺し子に見られるシングルスレード、wスレードの決まりごとは、ミシンを使うと関係ないようです。 

このスタイルでも少し古いアイテムは、手差しでシングルスレードでした。この地域では、野良着の「はれ」「け」のスタイルの区別が明確でないようです。

以前のブログで 由利地方の刺し子のブログ書いたように記憶していますが。それは、横向きで縦一センチ間隔ぐらいのシンプルなシングルスレード刺しと一部シングルスレードで文様を刺しで表している刺し子着でした。これも一連のアイテムと考えます。二枚刺しでシングルスレードの柔らかい布使い 他地域のごわごわしたプロテクト感は、あまりありません。

この地域の「はれ」の日に着用したもっと華やかな刺し子とスタイルは、同じです。

今回の横向きピンストライプ刺しは、ほど良い擦れ味のグラデーションが使用感を美しく表現しています。  たぶん過酷でない作業に従事して「ほど良い擦れ味」が自然と出来上がったアイテムと思われます。アイテム全体に緩い擦れ味が広がっています。日本の民芸品アイテムは、人々の日々の精進のたまものです。

染織品にしろ他の工芸品にしろ 人々が日々大切に使い続けたことがよきアイテムを遺していきます。

鑑賞者に 遺された物を心地よく好む感性が有れば, 他に何もいりません。

それが、一つのアートです。

世の中には、多くのアートがあふれてます 心安らぐものをお勧めいたします。

このアイテムの画像を沢山とりましたが いかんせん決定的ショットが得られません

ではまた
by saiyuu2 | 2015-05-25 04:26 | Comments(0)
おはようございます 太い紙縒りです。
c0325097_20514732.jpg
c0325097_2052055.jpg
c0325097_20521327.jpg
c0325097_205226100.jpg
c0325097_205253100.jpg


きょうは、画像が足りませんので 太い紙縒り敷物の予告編です。
これも 作りがかなり無骨な出来に見えます。岩手あたりの芯に靭皮繊維を使った紙縒りとおもわれます。岩手は、基本 芯のないスタイルの紙縒りです。

これは、未完成品だろうと思われます。端の部分にまだ巻き込まれていない紙片が多く見られます。
いずれ 本品を精査し再びご紹介いたします。

ここでは、紙縒り糸を緯糸に使用し織り込んだ布より 編み込んだアイテムが殆どなようです。

この無骨ものが 岩手の未完成 希少紙縒り敷物だろうと思います。

ではまた
by saiyuu2 | 2015-05-24 04:35 | Comments(0)
おはようございます 希少織 木綿 紙縒り 麻 ぜんまい
c0325097_2203659.jpg
c0325097_221334.jpg
c0325097_221489.jpg
c0325097_222026.jpg
c0325097_2221439.jpg
c0325097_2233399.jpg
c0325097_2234988.jpg
c0325097_224971.jpg
c0325097_2243132.jpg

木綿、麻、紙縒り、薇が織り込まれた野良着です。家人は、これらの残糸を余すところなく使用しました。

庄内野良着には、時々 よく観察しないと判断できない 素材を使用したアイテムがあります。
このアイテムには、一部 漁網の糸が使用されています。その部分には、独特の織り目を見ることができます。その部分だけが、木綿糸と魚網糸の交織になっています。以前この地では、木綿糸と魚網糸による野良着をたまに見ることが出来ました。 その表面は、特徴的な綾織調に見えます。

ほか白と藍で染められた紙縒りが織り込まれています。全体的に厚手です。
所々に茶色くみられるのが木綿に混ぜられた薇綿です。

仕事着の為に巧みに4種の糸が織り交ぜ 仕上げられたアイテムです。サイドの縹色刺し子も効果的に装飾されています。たまたま遺されたアイテムですが、

残糸素材から希少織が仕上げられました。

ではまた
by saiyuu2 | 2015-05-23 04:08 | Comments(0)
おはようございます 紙縒り大型敷物です。
c0325097_168517.jpg
c0325097_168187.jpg
c0325097_1683195.jpg
c0325097_1684158.jpg
c0325097_1685462.jpg
c0325097_1691169.jpg
c0325097_169215.jpg


これは、かなり太い紙縒りで織られた大型の敷物です。
表面には、漆加工が施されています。まだ、精査できていませんので紙縒りと何で織られているアイテムか判断できていません。

一方 他県庄内では、革布や紙縒り布をベースに黒漆地に紅漆で家紋などが描かれた鎧敷を多く見ました。そのアイテムは、用途が確定していましたが、今回のこのアイテムに関しては、これも一品もので用途が判りません。
使用地域は、かろうじて判断できます。フィールドワークからの判断です。

あるがままに遺された材料で やはりその地の特産物が素材とされているようです。
紙縒りの元となる梶の材は、ふんだんに有ったようですし 肝心の漆に関しても摺沢・浄法寺が控えています。際立ったニーズがなかったことが今日の残存数に現れています。
ただ紙縒り織は、隠れた特産品で かなり完成された「編み」アイテムがあります。

かなりの強靭さに軽さを兼ね備えています。 これも、ただ一点の家の使いようでしょう。

ではまた
by saiyuu2 | 2015-05-22 04:06 | Comments(0)
おはようございます 麻布敷物4幅物 二題です。

c0325097_14193643.jpg
c0325097_14194947.jpg
c0325097_1420412.jpg
c0325097_14202035.jpg
c0325097_14203638.jpg
c0325097_1421344.jpg
c0325097_1422630.jpg
c0325097_14222395.jpg
c0325097_14224254.jpg
c0325097_14225932.jpg
c0325097_14232321.jpg
c0325097_14233772.jpg


これは、製作処の印でしょうか。裏面にあります
c0325097_14235160.jpg


この麻布敷物は、経糸に細く裂いた糸を使用し 緯糸には、麻繊維を束ねた緯糸織られたアイテムです。

麻布に黒色染料と薄弁柄色染料で中央に黒染で竹虎を配し、その周りに弁柄色の額を型染しています。

とくに東北地方に多く見られたアイテムではなく、ほかの地域からの採集も有りました。
はっきりした時代、製作地、使用法などすべて不明です。

国外からの渡来ものかもしれません。麻繊維と思われる自然素材を巧みに活用したアイテムです。

型染めの図柄もかなり地染め的な趣があります。かつては、ある程度のアイテムが製作されたのでしょう。

60年くらい前の日本では Folkyな味わいある染織品が多く存在し、その趣を楽しむ人々によってその価値は見出されました。色々なムーブメントが生まれ、多くの芸術家のあいだにも その機運があふれていた時代でした。


        - - - - - - - - - - -

「無名の職人によって 繰り返えされ磨かれ、積み上げられていく鋭い感覚」を運よく芸術家という自由な自己表現が可能な立場で感じることができた集団には、その研ぎ澄まされた刺激的感性が最も良き「心のライバル」となったことでしょう。
そして、瞬時にして響きあった感性を理解できた人が 「限られた」 芸術家と呼ばれる天才たちであったはずです。

ぎりぎりの時間・体力で限られたアイテムの向上を図り自己を表現するには 強く締め付けられた枠に反発して打ち破る力を自己もキズカヌうちに徐々に蓄えられるシステムを自身で構築することが大事なのことかもしれません。

そして、凡人が楽しむというお気楽な立場から、そこへ挑むには 厚い自己邪念に覆われたバリヤーを破り アイテムの核心をしることです。そして、「継続と言う力」が最も基本的重要事項です。



時は移り 積み上げられた良き感覚が表現されたアイテムは、世の中にきずかれることなく絶滅危惧アイテムとなってしまうのでしょうか。

ではまた

 
by saiyuu2 | 2015-05-21 04:07 | Comments(0)