古布 木綿 筒描き 袢纏 Tsutsugaki Hanten Cotton Japanese antique textile
2014年 04月 13日





九州あたりの祭りの木綿筒描き袢纏です。九州周辺は、多色使いがどんなアイテムにも特徴的です。しかし幕末期全国各地 庶民レベルでは、飛びぬけて良いアイテムにのみ多色使いの浸け染めアイテムが見られます。九州・四国周辺・沖縄以外では、本当に少ないようです。更紗などの型染めを除いて、着用品は、一般的に地味めなアイテムが多かったようです。かろうじて祭礼幕等の長大な貴重品に多色使いのアイテムが散見出来るだけです。






遠く岩手県の花巻あたりの「鹿踊り」の一流派でも顔を隠す被り幕の部分に良く似たドラゴンが同じような形態で画かれています。珠をつかむつめ、剣にまきつく尻尾 そしてお決まりの団雲(一部の青手古久谷の裏図のような)、
団雲図ひとつをみても、江戸中期頃のデザインが庶民レベルで幕末期 各地に「はやり」のごとく点在してるようです。