古布 木綿 起毛木綿 cotton bag Japanese antique textile
2014年 04月 26日
たぶん戦後の物のない時代に,庄内で良く見られた起毛木綿を素材にして作ったバッグです。軽いですし、若干のまとわりつき感を我慢すれば、現代でも違ったシーンでの用途が広がるかもしれません。その当時に酷使された様子は在りません、きちんと縫製制作されているのが目をひきます。ちゃんとした立体感を今も たもっています。
既に留める為のアイテムは、欠落していますが、何かを付けていた痕跡は、今ものこっています。
本体と下げ紐をサイドで結ぶようにしています。なんだかその当時っぽいシステムです。
アップでみるとまさしく昔の起毛木綿です。私が使うには、もうちょっとマチが在ることを希望したいですが。
サイズは、縦30cm横22cっマチ5.5cmです。
「あんこ」の中綿が肩に掛ける部分にすこしはいっています。作った人からの使う人への「こころ」配りでしょう
このぶろぐは、WEB担当者からの懇願により[主筆]から特別に配信されました。
この機会にもう一言、昨今のアンティークさしこは、解体されて素材布となり再びコート、ベスト、ポーチなどに
生まれ変わっています。そのアイテムにこの頃は多くの需要があるようで、アンティーク刺子はその為に高止まりの価値を続けているようです。物のない時代では、ありませんが 現代のテイストが、今の背景からの御好みがそれを現状としているのだろうとおもいます。時代の要請に応じて布は、次々と変貌いたします。かつては、補修補修といたしかたなく行われていたことが、豊かになった今 御好みという求めに応じてうまれかわります。 わずかでも皆さま方の御記憶にとどまりますように、微力ながら原型をお示し致したいとぞんじます。