古布 木綿 型染め cotton Katazomeb Japanese antique textile
2014年 05月 14日
これは刷り上代という染め方で小紋染めの地に上から引き続き中型染めをしています。明治の15年頃までよくみられた技法です。地味目だったので、次第に廃れたと聞いています。
その後は、型紙を何枚も使用した染め方が出現してくるようです。
この「竹に雀」型染めは、型紙を何枚も使用して多色の染めをしています。
どこかで良く似た型絵染めの型紙を見た記憶がありますが、定かではありません。
日本には、染め方の名称だけでも相当数の色染めがあります なかなか 把握できません。
これは、花田色をベースに鼠色、黒色を取り混ぜた型染め木綿です。風合いから明治の早いころのアイテムとおもいます。
子供着にしては、ずいぶんと贅沢なあいてむです そのため、殆どシミ傷みが在りません。御大事なものだったようです。
秋田山間部の採集です。秋田県では、ごく稀(3年に一度くらい)に一点ものの優品が出現しました
同類が多数出るわけでなく たぶん当時の皆様方も 初見の物で、突然の登場には、だれもがどきどきしました、
20年も前のことですが。