古布木綿 刺子 Hikeshi Hanten Japanese antique textile
2014年 06月 26日
火消し袢纏は、本当に硬質で ごわごわの昔のプロテクターです。これは、仕事のない時ご祝儀の時などに洒落て 目立つためにはおりました。
町衆たちが「伊達者」となり民衆に強く「いなせ」をアピールするためのアイテムですです。
今よりもかなり体格の小さい人たちが着た物と思いますが、その動きは、ごわごわによってかなり制限されていたことでしょう。
これ一つで、火事場にも、祝儀の列にも間に合わせたようです。 全くシンプルな生活哲学です。
ただ一着の裏と表で事足りるのですが、その着用哲学には、火消し者の色々な「思い」がこめられているはずです。
同じ時代を生きても、農家の「思い」とは別の生活哲学が、着衣の形に強く表現されます。