古布 木綿 麻暖簾 Japanese Antique texteile
2014年 06月 30日
筒描きは、筒から押し出す 防染糊で 白い線・白場を作り 白場には、さし染めか浸け染めで違う色を出すことで紋様を表現しています。
線描きのみで、動きを表現することは、かなりの技量を要する事です。そして、白場を作り出しても デザイン力が出来、不出来の決め手となります。
図柄ほか、注文主の求めに忠実応ずることが、ベストの仕事です。
下記、43と45は、他所のあいてむです。線描きだけの作品です。
庄内ノレンと言う範疇の作品群を精査すると、のれんに求められる 祝儀物と言う主題から離れることなく 表現者の技量で 躍動的となるも閑静となるも 作品には 上質の表現が、はっきりと現れます。
質実剛健を旨とする土地柄故 多色な作品を作る背景など元より無く、そのありあまる創作意欲が「飾り無用のたくましさ」のデザインを表現し、 少しばかりの差異を 明確にすることで技量を示しました。
静かな落ち着きを望むもの、躍動感を望むもの、いずれにしてもその家の軒先に掛け、否応なしにも目立つ存在となる 庄内商家の大きなブランド物です。
アイテムによっては、軒先ではなく、家中に掛けたと推測されるアイテムも在り、巧みに時節を表現した物も在ります。
裕福な土地の、落ち着き払ったデザイン力と 微妙な好みの違いを 感じつつご覧ください。
No5とNo31, 採集の時期に長い年月の開きがあります。15年位でしょうか。
別れ別れとなった 一対の庄内麻暖簾が 時を経て気付かぬうちに ワンペアーとなりました。
ブログ書く為の下調べで判明しました。
しばらく、暖簾シリーズ続けます。 落ち着いた デザインにご注目ください、シリーズ終了あたりで他所のアイテムも登場します。