古布 木綿 アイヌ 衣装 「北の紋様」 cottonn ainu
2014年 07月 22日
単なる紋様の継承でなく、意匠に深い意味がこめられた創造性を大いに感じます。 熟練者の制作です
使い込まれた 衣装です。アイヌの人たちにとって木綿布や針は、大変貴重なものでした。
以前、田中氏が「北の紋様」で青森、北海道、樺太と現在の線引きをすることなく北の文化圏としてとらえていると仰っておられました。
あおもりで 厚司や木綿衣装をよく採集されたそうです。
今日残された衣装を見ると 普段の作業時にも着られたそうですが、紋様に意味を持つ衣装ということで 他所の刺子衣装のようにダメージがある処にさらに当て布を施さなかったようです。
この種の衣装は、汚れ・ダメージが多くなれば、処分されたようです 我々がイメージする補修・つぎあて等を施すという行為自体 考え無かったなかったのでしょう。
幸いにして残された この木綿切伏せ衣装は、通常の切伏せからはみ出ることのあまりない ステッチが何かの意味を含んで大きくはみ出しています。
これまでに見たことがない紋様 意匠的なステッチの「なぞ解き」をいずれ致しましょう。
でわまた No.12T
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