古布 木綿 江戸期 型染め Edo Cotton Katazome Kimono Japanese Antique Textile
2014年 08月 12日
おくりの幅は、15cmぐらいです。
きょうは、江戸 木綿 万筋 型染め 着物です。
6m余りの長板上で 15cmの染め幅を何回も防染作業繰り返し 美しい直線を描く事は、かなりの熟練した技いのいる作業だとY氏がよく解説しておられました。
技術的には、「ご勘弁を」という処も何箇所かありますが、 そこは、染めムラ部分が帯の下にくるように裁断するなど 工夫を凝らしています。 単純に考えれば、ミスの帳消し作業ですが、 職人さんの心意気とかが通じ合う作業なのでしょう。
昨日の千筋よりもさらに細かく 十倍細かいかどうかは 解りませんが、そこは 見た目の感じで 万筋です。
このアイテムは、全て両面に型染めを施されて、 白色のラインをしっかりと強調しています。
少しぐらい近寄っても 千筋、万筋きものは、 限りなく薄藍色の無地みたいな 縞紋様ですが すれ違いざまに「おっ」と思わせることが 肝要なのでしょう。
大きな印象は、必要ないのです 確実に少し違う 「粋」です。
今もなお、目に心地良く 瑞々しい 江戸期の藍染め、 本邦染織の「粋」 ここに極まります。