古布 木綿 裂き織 Japanese Antique Textile Sakiori Noragi
2015年 03月 25日
白糸刺し子の薄手アイテムに「伊達着」洒落着を見ることは有りましたが、明治・
大正期の岩手で最も数多く見られた布団皮、炬燵敷としての裂き織をそこそこ
重たいにもかかわらず、
洒落着として野良着にワザワザ仕上げるのは、遠く離れた地域(山形内陸か)で
その地であまり使われなかった野良着素材としての仕様と思います。
藍地に目立つ赤は、良き労働の痕跡がなく、よほど大切にしたのか 派手すぎて微塵も受け入れられなかったのか 藍一色の文化圏に突然 赤が光っています。
ぞんざいに作られたアイテムでなく 襟を別誂えする等 仕立てにそれなりの「気」を使っています。
この時期緩やかに近隣は影響しあっていると思われますが、突然の異文化の侵入は受け入れられたのや否や
その地の爆裂的な量産がないことを見れば 結果は、明らかなようです。