古布 木綿 麻 馬かけ Japanese Antique Textile Umakake 12
2015年 11月 05日
家紋に文字を置き、雨龍と三角波の型染です。
良く使いこまれた このアイテムは、雨の降らぬ時の祭事に多くの出番が有った様です。
Umakakeは、普通に使われると この状態が珍しことではありません。
馬の背でむすぶのですから、地元では 結い上げと言うようです。
この分厚い生地の麻布をかなり力を入れて 結ぶわけですから、藍布は摩耗され藍の染料粒子が削げ落ちるわけです。
馬のアイテムですから、尋常でない力がかかります。華奢な布では、すぐにダメージが大きいわけです。
岩手では、麻布をしかもごわごわの厚手アイテムを人馬ともに 「け」の日も「晴れ」の日も使いこみます。
この地域にもかなり細手の麻布がありますが、名のある物ではありません。
江戸期の廻船航路の都合からか 古手木綿が入手しにくかったためこちらでは 隅々まで麻が布物にいきわたりました。
色んな環境が有って 特色ある 多くの 布アイテムが 遺されました。
ではまた