古布 木綿 紙縒り 脚絆 Japanese Antique Textile Koyori-paper Kyahan
2018年 07月 13日
青森県の漁師が使用していた 紙縒り織きゃはんです。
紙縒り糸、藍染された撚りの緩い木綿糸を緯糸で そして 稲わらのようなものを束ねて経糸としています。使用されていた様子があります。藍染された木綿糸で文様を表現しています。
紙縒り糸 藍染された木綿糸がまだまだ貴重品だった江戸期 何かの祭事に使用されてそれが遺されたアイテムです。このアイテムと同時期に切伏せ厚子他のアイテムが採集されました。同じ家からの採集と思われ 江戸期から明治期への時代の変遷を知ることが出来るアイテム群でした。
江戸期頃のその地域漁民にとって用可能な色彩は、藍染の濃淡だけのようです。僅かに使用された甕覗きカラーも新鮮です。
ご覧いただいている緯縞段文様の意味は、判断できませんが 当時は、このことが贅沢なことだったと思われます。通常に使用する装飾のない脚絆等も消耗されて現代では見かけることが殆どありません。
大事に遺されたアイテムは、時を経ても印象的です。
ではまた