古布 木綿 庄内 紙縒り 野良着 Japanese Textile Shonai Koyori-paper Noragi
2018年 08月 27日
微妙な感じで粗く直線に刺し子された布が衽部分に後補されています。
これまで襟にかけ襟された絣と違って、かけ襟部分は、完全に雨だれ絣に扱いが変化しています。
後代になると四角袖が仕事の邪魔になってか、オリジナルの四角袖を三角形で袖の中に入れ込んで下図のように見える格好にする場合もありますが、この袖部分は、オリジナルで鉄砲袖の形です。
オリジナルのフォルムは、衽の無い長袢纏形 紙縒り仕事着と思われます。
あとで刺し子のあまり目立たぬ 刺し子布-衽が補填されました。
衽の後補された形、鉄砲袖のオリジナル形から判断すると
大正期以降の オリジナルに仕事の都合よい形を取り入れた時期、 昔ながらの四角袖を気遣うことのない時代のアイテムと思います。
形に重きを置く時代から実用本位に庶民が気づいたころでしょう。
織布の状況だけでは、時代はなかなか判断のできない場合が多いようです。
ではまた