古布 木綿 庄内麻暖簾 筒描 Japanese Antique Textile Hemp Noren Shonai
2018年 11月 23日
江戸期の庄内麻暖簾です。江戸期庄内では、商家で暖簾を使用することが盛んになりました。
画題は自由で自家の商いを表したり、祝儀物であったり 時には、その家の主人の哲学じみた表現がありました。
江戸期北前船が盛んでした。廻船商売で庄内は、地方ではありますが、米の流通等万物の流れが人々の生活を大変活気ある物にしていました。
その気質が庄内の染織を江戸、明治、大正期を通じて他に比類なきアイテムを生み出しました。
しかし、決して華美贅沢に走らぬ指導者とそれに同調した庶民の暮らしが、浮かれることなくつつましやかに歴史の中にありました。
そして庄内染織アイテム群は、お決まりの皆様よくご存じの刺し子等のアイテムからつつましやかに暮らす理念のもと布材となる物は何でも工夫という最大の創造力をもって世の中のただ一点のアイテムまでを生み出しました。
それらは、自家で使う以外に使用されることは無く「希少アイテム」と呼べる普段使いにたいへん有用なアイテムが庄内染織としてこんにちまで残されました。
中でも庄内暖簾は、代表的な「顔」として遺されています。
ではまた