古布 木綿 藍麻型染 Japanese Antiqeu Textile Indigo Hemp Katazome
2021年 01月 08日
-
江戸期の後半から明治期にかけて「御馬様」は、一馬力のたいそうな働き手ですが、「人」は一人リキ足らずの非力ゆえなのか 前者の晴れの日の装飾には色とりどりの染料が使われた「筒描き」による逸品もので 世の中にただ一点しか存在しない装飾文様ですが、後者が晴れの日などに初めて袖を通すアイテムは 藍型染めの装飾が精いっぱいのアイテムで、充分でした。
江戸時代後期、東北には絣(かすり)織りがなく、
絣の紋様を元に型紙をつくって染める「常盤紺型染」がうまれました。
秋田県の染め物屋「最上屋」横手の最上忠右衛門が創案し、仙台の染め物屋達に常盤紺型染の技術を伝えたことで仙台での生産が盛んになりました。その型紙は、岩手県でも麻布を染める為に使用されました。
型紙を複数使った藍の濃淡染など複雑な技法が用いられたアイテムは少なく、シンプルな型染が多いようです。
しかし、ごわごわ厚手の麻布にキレの良い染上りです。盛岡あたりには、腕の良い紺屋が沢山いたようです。
時代が下がると木綿糸と麻糸の交織布にも染められています。