古布 木綿 岩手麻布団 Japanese Antique Textile Iwate Cotton duvet cover
2021年 01月 10日
岩手の型染布団カバー、Tsutsugaki 布団カバー、Boro布団カバーです。
ここからTsutsugaki ふとんかばーです。
ここから岩手麻 Boro 布団カバーです。
まだまだ、江戸期「木綿わた」は、役人から言い渡された庶民使用の禁令の為、庶民は使用することが出来ませんでした。
江戸期では、わずかに麻布に木綿糸刺し子状のアイテム「南部こぎん刺し」でかろうじて許されていたようです。
その為、この岩手麻のBoro布団カバーには、内部に麻草の表皮の硬い部分をはいだ 俗に「おくそ」と言われる 麻草の不要部分をその時代の人たちは、ふかふかの「木綿わた」の代わりに詰めていました。
この地域は、寒冷地の為 綿花を栽培できず、移入に頼っていたと思われます。
その為 禁令によって 特権階級の 武士、裕福な商人のみ が使用するように制限していました。
もちろん 木綿布による布団カバーは、一般在家にほとんど遺されることがありませんでした。
不用で遺された麻残糸が重たい麻布布団カバーの中にたっぷりと入れられているので、
現存された「オクソ」入り夜着の重量は13kgだったことを覚えています。
そのアイテムは、庶民の中で、明治維新後 海運がすたれ鉄道輸送による木綿布の大量輸送が始まるまで
使用されていました。
しかし、重量布団を使用できる階級は上級農民で、ほとんどの農民は、稲わらなどを箱状の寝器に積み上げ寝具として使用していたと聞いています。例えば、下記画像のような スタイルです。
箱状枠組みの例えを 画像化したものです。
でわまた