古布 木綿 岩手麻着物 Japanese Antique Textile Iwate hemp Kimono
2021年 02月 09日
それらに使用されていた大麻糸よりも細手の麻糸が使用された着物です。
形からして幕末から明治の初頭ぐらいと思います。岩手産の麻糸着物は、殆どが大麻布が使用されています。
Umakake(馬の装飾品 地元では結い上げと言う)ほかの麻布アイテムに関しても
殆ど大麻布が使用されています。
南部こぎんの産地とは、違った麻布の使われ方がされています。大麻布の装飾方法は、型染を中心として
Tsutsugaki・Sibori染め等で Umakake・Furoshikiなどに加工されることがほとんどです。
多分江戸末期に 何とか他の地域のような 上布アイテムの製作を試みたのでしょうが
大麻では、思ったように細手の糸が取れず 上布の製作は、できなかったと思います。
今回ご紹介したこの着物も他の大麻着物などに比べれば幾分細手の糸ですが それでも1cmの間隔に17本くらいの糸数しかありません。さらに本数を増やすため、細くすることは、できなかったようです。
しかし この努力で先染め糸が使用された「汗はじき」のもじり織等に利用されていったようです。
先にもじり織に必要な ある程度細手の糸の需要が有り
でわまた